島根半島西端の海岸線は、出雲神話の舞台となった「稲佐の浜」と「日御碕」の名で親しまれる夕日の絶景地です。この場所には全国的に名の知れた「出雲大社」と「日御碕神社」が鎮座していますが、それぞれが「天日隅宮」と「日沉宮」という名を持つ、夕日に縁の深いお社であることはあまり知られていません。
古代、大和の北西にある出雲は、日が沈む聖地として認識されていました。とりわけ、出雲の人々は夕日を神聖視して、畏敬の念を抱いていたと考えられます。
海に沈むこの地の美しい夕日は、日が沈む聖地出雲の祈りの歴史を語り継いでいます。
出雲市日本遺産推進協議会では、このストーリーを後世に伝えるべく、様々な構成文化財の保存活用に取り組んでいます。
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